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ミステリー・サスペンス

倉知淳『猫丸先輩シリーズ』

概要 『猫丸先輩シリーズ』は、小柄で童顔、仔猫のような丸い目をした三十男、猫丸を探偵役とする作品群。職を転々としているフリーターである彼が、行く先々で事件に巻き込まれる(というより自ら首を突っ込んでいく)のがお約束です。 ...
ゲーム

ゲームで裁判員体験!『有罪×無罪』

『有罪×無罪』は、2009年にバンダイナムコから発売されたニンテンドーDSのゲーム。一昔前の作品ではありますが、推理ゲーム好きの方には一度はプレイしてみてほしい、隠れた名作です。 概要 本作のジャンルは「裁判員推理ゲーム」。プ...
近現代文学

サマセット・モーム『月と六ペンス』

『月と六ペンス』(原題:The Moon and Sixpence)は、画家のポール・ゴーギャン(ゴーガン)の伝記から着想を得て書かれたという小説です。 なお、本記事では新潮文庫の金原瑞人訳を参考にしています。 あらすじ ...
ホラー

H・P・ラヴクラフト『狂気の山脈にて』

今回紹介するのは、ラヴクラフト作『狂気の山脈にて』(原題:At the Mountains of Madness)。いわゆる「クトゥルフ神話」にまつわる作品のひとつです。 なお、本記事では創元推理文庫『ラヴクラフト全集4』の大瀧啓裕...
SF

フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(原題:Do Androids Dream of Electric Sheep?)は、フィリップ・K・ディックの代表作のひとつです。ここでは映画『ブレードランナー』(1982年)と比較しつつ、原作小説...
ファンタジー

ポール・ギャリコ『ほんものの魔法使』

今回ご紹介するのは、『雪のひとひら』『猫語の教科書』などで知られるポール・ギャリコ作のファンタジー『ほんものの魔法使』(原題:The Man who was Magic)です。 あらすじ 世界中の奇術師・手品師が集まる秘密都市...
テレビアニメ

『PUI PUI モルカー』

概要 大人も子どもも楽しめる! 『PUI PUI モルカー』は、モルモットが車になった世界を舞台とするテレビアニメ。2021年1月から3月にかけて、フレーベル館提供の子ども向けバラエティ番組「きんだーてれび」内の1コーナーで初...
児童文学

バリー『ピーター・パンとウェンディ』

『ピーター・パンとウェンディ』(原題:Peter and Wendy)は、ジェームズ・M・バリーが自身の戯曲を小説化した作品です。 なお、本作の前身となる小説『小さな白い鳥』(The Little White Bird)や『ケンジン...
近現代文学

谷崎潤一郎『陰翳礼讃』

今回ご紹介するのは、谷崎潤一郎の随筆『陰翳礼讃』(いんえいらいさん)。前回の梶井基次郎作『闇の絵巻』は自然美にまつわる話が中心でしたが、こちらは主に人工美、ないし人工美と自然美の調和がテーマとなっています。 なお「陰翳」(陰影)には...
近現代文学

梶井基次郎『Kの昇天』『闇の絵巻』

今回は、梶井基次郎の小説『Kの昇天』および『闇の絵巻』をご紹介します。いずれも闇や影をモチーフにした作品です。 『Kの昇天─或はKの溺死』 月明かりの下で 「私」がKと初めて出会ったのは、ある満月の晩、療養地の海...
近現代文学

アントン・チェーホフ『桜の園』

四幕の喜劇『桜の園』は、ロシア人作家チェーホフによる最後の劇作品(初演は1904年)です。 あらすじ ああ、わたしのいとしい、なつかしい、美しい桜の園! わたしの命、わたしの青春、わたしの幸せ――さよなら……、永久にさようなら...
コミック

藤子・F・不二雄『ミノタウロスの皿』ほか

『ドラえもん』や『キテレツ大百科』など、児童向け作品で幅広い世代に知られる藤子・F・不二雄。しかし、大人向けの作品もたくさん発表しています。 今回は、『藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版』や『藤子・F・不二雄 異色短編集』(...