『ブック・オブ・ライフ~マノロの数奇な冒険~』

『ブック・オブ・ライフ~マノロの数奇な冒険~』(原題:The Book of Life)は、2014年公開のアニメ映画。監督はメキシコのアニメーター、ホルヘ・グティエレス。日本では劇場公開はされておらず、DVD等で視聴することができます。

あらすじ

博物館のガイドが語る昔々のお話──。

ある年の「死者の日」、死者の国の支配者ラ・ムエルテとシバルバは、仲良し三人組マノロ・ホアキン・マリアを見て賭けをした。マノロとホアキン、どちらが将来マリアと結婚するのか?

時は流れ、スペインへ留学していたマリアが町へ帰ってきた。再会を喜ぶのも束の間、マノロはシバルバの策略により死者の世界へ旅立つことに……。

メインキャラクター

マノロ
心優しい若者。音楽家を志しながらも、家業である闘牛士の修業を続けている。死者の国で先祖とともに大冒険を繰り広げる。

マリア
自由奔放な女性。ヨーロッパの先進的なものの見方を身に着けており、地元の旧体依然とした文化には批判的。

ホアキン
マノロの友人でありライバル。シバルバから「永遠の命のメダル」を授かり不死身の戦士となった。住民から英雄視され、盗賊団退治を期待されている。

ラ・ムエルテ
明るくにぎやかな「思い出の国」の支配者。気の強い女性。

シバルバ
暗くて寂しい「忘れ人の国」の支配者。賭けに勝って「思い出の国」を手に入れようと、卑怯な手段を使う。

感想

博物館ガイドが人形を使って説明している体なので、キャラクターデザインも人形風でユニーク。男性陣は肩幅があり、女性陣は大きな瞳が特徴的です。死者の顔のメイクもエキゾチックな雰囲気を漂わせています。

現世の町も洒落ていてすてきなのですが、冒険の舞台はなんといっても「思い出の国」が華やかで魅力にあふれています。DVDのパッケージなどを見てもわかるとおり、とにかくカラフルで楽しげです。私はそこに魅かれて視聴を決めました。

作中に登場する「思い出の国」と「忘れ人の国」は、メキシコの地下にあるといわれる死者の世界です。人々の記憶にあるうちは「思い出の国」でこの世同然に楽しく暮らすことができますが、忘れられた死者は「忘れ人の国」に行くことになります。

「死者の日」は、日本でいえばお盆にあたるでしょうか。この「死者の日」や死者の国は、ディズニー映画『リメンバー・ミー』でもモチーフになっていましたね。

終盤の山場、盗賊団退治では、くしくも「死者の日」当日ということでご先祖様たちもそろって大活躍します。ご先祖様のなかでは、おちゃめな双子の姉妹や歌手志望だったおじいさんが面白くてお気に入りです。

ストーリーの軸の一つに三角関係がありますが、マノロとホアキンの二人は張り合いこそすれ子どもの喧嘩のノリで、どろどろした重苦しさはありません。あくまで友人であることに変わりはないので、恋愛模様もさわやかに締めくくられます。

ミュージカル要素もあり、とりわけ音楽・美術面で楽しめる作品に仕上がっています。