あらすじ
「大丈夫ですよ、“ガラージュ”を信じてください」
「きっとあなたの望むものが得られます」
汚水に流されていたところをシェンという雄機械に助けられた主人公。一足早く旅立ったシェンからの手紙には「この世界は正しい世界ではない」「君のカゲを探し出すことだ。すべてはそこから始まるだろう」と書かれていた。
生体機械が暮らす町を彷徨いながら、主人公はこの世界から脱出する方法を探し求める。
概要
帰ってきた伝説の奇ゲー
1999年に発売されたPC用アドベンチャーゲーム『ガラージュ Garage:Bad Dream Adventure』。
諸般の事情により販売本数が少なく、幻のゲームと化していましたが、その独特の世界観には根強いファンがついており、『クーロンズ・ゲート -九龍風水傳-』(1997年)や『BAROQUE 歪んだ妄想』(1998年)とあわせて「三大奇ゲー」「三大歪みゲー」と呼ばれることもあるそうです。
そんな『ガラージュ』が令和の時代にボリュームアップして大復活。リマスター完全版としてiOS版とAndroid版がリリースされ、スマートフォンやタブレットで安価かつ手軽に遊べるようになりました。
- 2022年7月、SteamでPC版の配信が開始しました。
- 2024年6月、Nintendo Switch版の配信が開始しました。
- 【App Store】ガラージュ iOS版
- 【Google Play】ガラージュ Android版
- 【Steam】ガラージュ PC版
- 【My Nintendo Store】ガラージュ Nintendo Switch版
機械だけが住む奇妙な町
一見するとかなり不気味な姿をしているガラージュの住人たち。何なら主人公が一番人相が悪いくらいなのですが、意外とすぐに慣れます。むしろ愛嬌があるとさえ思えてくるのですから、不思議なものです。
生体機械である主人公の移動方法は、足代わりの台車。レールに沿って町を見て回ると、漢字が随所に使用されているなど、アジアンテイストのスチームパンクといった感があります。
個性的な住人たちとの会話に、レトロで退廃美を感じさせる建物。あてもなくうろうろしているだけでも、全く飽きません。
途中、恋愛ゲームのような展開が待ち受けていますが、その頃にはこの世界にすっかり染まっていること請け合いです。突然の告白にドキドキはしても、特に抵抗感はなかったのは自分でも意外でした。
謎解きと釣り
尖った作風が大きく取り上げられがちな本作ですが、実はプレイヤーがすることの多くはオーソドックスな謎解きです。このため、脱出ゲーム好きの方にもおすすめできます。
また、釣りゲームの要素が見られるなど、いくつかの共通点があることから、大人向けの『moon』といった趣もないではありません。
色違いなども含めると相当数のカニや蛙(水棲機械)が存在しますので、コンプリートを目指して釣りに打ち込むのもガラージュの楽しみ方のひとつです。
感想(ネタバレあり)
※レイコ・道代・シャンのルートでのみ得られる情報もあるようです。ここでは推測で書いている点についても、別ルートでは真相が明らかにされている可能性があります。
※考察というより個人的な妄想に近い(しかも長い)です。