近現代文学

イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』

概要 『見えない都市』(原題:Le città invisibili)は、イタリアの作家イタロ・カルヴィーノの作品です。 空想都市の様相が一人称形式で語られ、各章の最初と最後にマルコ・ポーロとフビライ汗の会話が挿入され...
近現代文学

幸田露伴『観画談』

あらすじ ずっと昔、ある人から次のような奇妙な話を聞いたことがある。それは、その人の友人の体験談であった。 何でも「大器晩成先生」と呼ばれる苦学生が、ある時原因不明の病にかかり、療養がてら地方を転々としていたのだそうだ。 ...
アニメ

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』ほか

今回ご紹介するのは、モンスターやおばけの日常を描いた愉快な映画作品です。 『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』 あらすじ 「ハロウィン・タウン」の人気者、カボチャ大王のジャックのおかげで今年のハロウィンも大成功。しかし...
テレビアニメ

『PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL』

概要 本作は、2021年に放送され、老若男女を問わず人気を博したストップモーションアニメ『PUI PUI モルカー』の続編です。 監督は小野ハナ氏にバトンタッチ。前監督の見里朝希氏は、原案・スーパーバイザーとして引き続...
近現代文学

ジョナサン・スウィフト『ガリヴァ旅行記』

今回ご紹介するのは、ジョナサン・スウィフトの風刺小説『ガリヴァ旅行記』(原題:Gulliver's Travels)。 絵本や低学年向けの児童書、映画等では原作後半が省かれていることも多く、小人国ないし大人国までのエピソードしか知ら...
近現代文学

フーケー『水妖記(ウンディーネ)』

今回は、ドイツ後期ロマン派の作家フーケーの小説『水妖記(ウンディーネ)』(原題:UNDINE)をご紹介します。ジャン・ジロドゥの戯曲『オンディーヌ』の原作としても有名な、水の精を主人公とした悲しい愛の物語です。 なお、本記事では岩波...
児童文学

バーネット『秘密の花園』

『秘密の花園』(原題:The Secret Garden)は、『小公女』や『小公子』で知られるフランシス・ホジソン・バーネットの代表作のひとつです。 ※本記事では新潮文庫の畔柳和代訳を参考にしています。 あらすじ 流行り...
ミステリー・サスペンス

連城三紀彦『戻り川心中』

『戻り川心中』は、花をモチーフとする短篇ミステリー〈花葬〉シリーズの一作品。『このミステリーがすごい! 2015年版』「オールタイム・ベスト国内短編ミステリー」において堂々の第1位を獲得するなど、高い評価を得ています。 あらすじ ...
ゲーム

『GARAGE ガラージュ』

あらすじ 「大丈夫ですよ、“ガラージュ”を信じてください」「きっとあなたの望むものが得られます」 汚水に流されていたところをシェンという雄機械に助けられた主人公。一足早く旅立ったシェンからの手紙には「この世界は正しい世界で...
近現代文学

内田百閒『東京日記』『サラサーテの盤』

今回は、内田百閒『東京日記 他六篇』(岩波文庫)の収録作品の中から表題作『東京日記』および『サラサーテの盤』をご紹介します。 『東京日記』 あなた夜、どんな夢を見ていますか。夢日記をつけるのが好き、他人の夢の話を聞くのが好き、...
近現代文学

モンゴメリ『青い城』

今回ご紹介する『青い城』(原題:The Blue Castle)は、『赤毛のアン』シリーズで有名なルーシー・モード・モンゴメリの作品のひとつです。 あらすじ 抑圧された日々を送る孤独な女性ヴァランシー・スターリングは、...
近現代文学

川端康成『古都』

『古都』は、1961年から62年にかけて連載されていた川端康成最後の新聞小説です。 あらすじ 京都の呉服問屋の一人娘として美しく成長した佐田千重子。育ての親に可愛がられてはいるものの、実は捨て子であったという過去が心のしこりと...