児童文学D.W.ジョーンズ『ハウルの動く城』 今回紹介するのは、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作『ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔』(原題:Howl's Moving Castle)。宮崎駿監督の『ハウルの動く城』(2004年)の原作小説です。 あらすじ 悪名高い...児童文学
近現代文学森鴎外『高瀬舟』 あらすじ 桜舞う夕べのこと。この日、高瀬舟に乗せた罪人・喜助には奇妙なところがあった。弟殺しの咎で罰せられたというのに、その表情は実に晴れやかなのだ。同心の庄兵衛は、たまらず事情を尋ねるが……。 作品が生まれた経緯 ...近現代文学
ミステリー・サスペンスジョン・ディクスン・カー『三つの棺』ほか 今回は、雪が降る時期にぴったりな内容のミステリー作品をご紹介します。 ジョン・ディクスン・カー『三つの棺』 あらすじ 2つの不可解な事件の発端は、謎の奇術師フレイの出現だった。 現場の1つであるグリモー教授宅では、...ミステリー・サスペンス
近現代文学E.T.A.ホフマン『砂男』ほか 今回は、池内紀訳『ホフマン短篇集』(岩波文庫)およびパペットアニメ『ホフマニアダ』をご紹介します。 『ホフマン短篇集』 ドイツ後期ロマン派の代表的作家、エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン。その作風は、以降の幻想文学の...近現代文学
児童文学フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』 『トムは真夜中の庭で』(原題:Tom’s Midnight Garden)は、イギリスの作家アン・フィリパ・ピアスの代表作。「時」をテーマにした作品で、児童文学賞の権威であるカーネギー賞を受賞しています。 あらすじ 弟がはしか...児童文学
近現代文学モーリス・メーテルリンク『青い鳥』 『青い鳥』は、ベルギー出身の詩人・劇作家であるメーテルリンク作の童話劇。1911年にはノーベル文学賞を受賞しています。 あらすじ クリスマスイブ、チルチル・ミチル兄妹の部屋に現れたのは、思いがけない客でした。彼女は妖女...近現代文学
SFウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』ほか 今回ご紹介するのは、サイバーパンク、仮想現実(バーチャルリアリティー)、夢等の「もうひとつの現実」をモチーフとするSF作品。前回紹介した『ユービック』がお気に入りだという方は、以下の作品も好みに合うのではないかと思います。 ウィリア...SFSF
SFフィリップ・K・ディック『ユービック』 今回は、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の作者フィリップ・K・ディックの代表作の一つをご紹介します。 あらすじ ランシター合作社がマークしていた超能力者が立て続けに行方不明になった。その後、能力者たちは月面に集められてい...SF
ミステリー・サスペンス小栗虫太郎『黒死館殺人事件』ほか 今回ご紹介するのは、日本ミステリー界の〈三大奇書〉※と呼ばれる三作品です。通常の推理小説の型から外れた作風ゆえ、いわゆるアンチミステリーに分類されています。 ※竹本健治著『匣の中の失楽』を加えて〈四大奇書〉とする場合もあります。 ...ミステリー・サスペンス
近現代文学シャミッソー『影をなくした男』 『影をなくした男』(原題:Peter Schlemihls wundersame Geschichte)は、ドイツ・ロマン派の文学者アーデルベルト・フォン・シャミッソー作の中編小説。自分の影を売った男の数奇な人生をメルヘンタッチで描いてい...近現代文学
児童文学アリソン・アトリー『時の旅人』 『時の旅人』(原題:A Traveller in Time)は、作者自身の少女時代の思い出と、歴史的事件を下敷きにした物語です。メアリー・スチュアートの処刑につながった「バビントン陰謀事件」(Babington Conspiracy)の数...児童文学
近現代文学夏目漱石『夢十夜』 「こんな夢を見た。」という冒頭文で有名な連作短編『夢十夜』。夢をモチーフにしているだけあって、どこかつかみどころがなく、漱石作品の中ではイレギュラーな作風です。 第一夜:百年後の約束 腕組をして枕元に坐すわっていると、...近現代文学