お菓子の国で大レース!『シュガー・ラッシュ』

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『シュガー・ラッシュ』(原題:Wreck-It Ralph )は、2012年のディズニー映画。第85回アカデミー賞では、長編アニメ映画部門にノミネートされました。

ゲームセンターの裏側で、キャラクターたちが交流をしたり、悩みを抱えたりしている様を描いています。

あらすじ

ゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役ラルフは悩んでいた。主人公のフェリックスはみんなから慕われているのに比べ、自分は……。

ある日、レースゲーム「シュガー・ラッシュ」の世界に迷い込んだラルフは、同じくはみ出し者扱いの少女ヴァネロペと出会う。

一方、「フィックス・イット・フェリックス」の住人は、悪役不在でゲームが成り立たず大混乱に陥っていた。あわてたフェリックスは、ラルフの後を追う。

メインキャラクター・用語

ラルフ
ヒーローのポジションにあこがれる悪役。性根は優しいが、脇役のキャラクターたちから距離を置かれ、孤独な日々を送る。悩める悪役たちが集まるカウンセリングに参加している。

ヴァネロペ
「シュガー・ラッシュ」のキャラクター。少し生意気な女の子で、ラルフのことをよくからかう。バグが原因でレースに参加させてもらえないらしいが……?

フェリックス
ハンマーを使って何でも修理することができる。主人公らしく人当たりのよい性格。カルホーンに好意を寄せる。

カルホーン軍曹
「ヒーローズ・デューティ」のキャラクター。敵を追う過程で、フェリックスと行動を共にすることになる。過去に恋人を失ったトラウマを持っている。

ターボ
他ゲームへの侵入行為を指し、禁忌とされている。由来は古いゲームのキャラクター名。トラブルが重なり、ラルフはこの「ターボ」をしたものとして扱われてしまう。

感想

ゲームセンターに置かれているゲーム機のキャラクター同士に親交があるという設定が面白かったです。背景には、ストリートファイターなど、日本でもおなじみのゲームキャラクターの姿がちらほら。見直す時は一時停止しながらどんなキャラクターがいるのか探してみるのも楽しいかもしれません。

ラルフが渡り歩くゲームは、レトロであったりSFであったり様々。とくにお菓子の国を舞台にした「シュガー・ラッシュ」の世界は、ポップで好みでした。

ラルフとヴァネロペ、フェリックスとカルホーンの二組の凸凹コンビのやりとりも楽しめます。不格好ながらもあこがれのレーシングカーを手に入れてはしゃぐヴァネロペがかわいらしかったです。

そして、随所にちりばめられた伏線の回収が実に秀逸。エンディング映像も凝っており、最後の最後まで魅せてくれる良作でした。

一つのゲームが成り立つためには、いろいろな個性を持ったキャラクターが必要です。フェリックスの何でも修理してしまう力が役に立たないときもある。ラルフの何でも壊してしまう力が必要な時もある。実際の社会と通じるものがありますね。

インターネットを舞台とした続編『シュガーラッシュ:オンライン』も今年12月より公開ということで、そちらも今から期待大です。